豊田通商株式会社【「トヨタグループ株式ファンド」の投資対象企業を訪問】
事業内容: 総合商社。金属、機械情報、自動車、エネルギー・化学品、生活産業・資材の5つの本部とそれをサポートする業務本部とコーポレート本部からなる。 従業員数(2005年3月末現在):1,963人 本社所在地:名古屋市中村区名駅 (2005年10月号 掲載)
各地のトヨタグループ企業を紹介する当コーナー。今回は、総合商社の豊田通商です。豊田中央研究所が開発した可視光にも応答する光触媒を、一般家庭用品に応用したことで、注目を集めています。この光触媒によって私たちの暮らしはどのように変化するのでしょうか。
島田 正徳 さん
豊田通商株式会社 繊維資材部 部長
私たちは単に「V-CAT」の使用権を資材メーカーへ販売しているわけではありません。常にメーカーと共同開発し、商品化を進めることを身上としています。今後とも共通ブランド「V−CAT」の知名度を向上させるとともに、生活のあらゆる場面で利用できるよう多くのメーカーとコラボレートしていきたいと思います。
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幅広い分野で使用される光触媒 屋内での利用ニーズが高まる
光触媒とは、光のエネルギーで脱臭や抗菌、防汚、環境浄化といった機能を発揮する最先端の技術です。高層ビルの窓ガラスや外壁など幅広い分野で使用されている半面、太陽光に多く含まれる紫外線で機能するため、これまで一般家庭ではあまり普及していない状況でした。
そんななか、シックハウスなどの対策として最近、屋内の環境浄化への関心が高まっています。こうした時代のニーズを受け、紫外線の少ない屋内の環境下で効果を高めたのが豊田中央研究所で開発した「可視光応答型光触媒 V-CAT(ブイキャット)」です。
蛍光灯でも機能する「V-CAT」 高度な抗菌環境にも対応
「V-CAT」は太陽光だけでなく、蛍光灯などの屋内の明かりでも光触媒の効果を発揮します。繊維製品の防臭・抗菌効果や病院での院内感染の予防など、快適な屋内環境が確保できるのです。
豊田通商では、「V-CAT」のライセンス供与を受け、この機能を付加したさまざまな生活用品を開発するため、2003年から事業化に取り組んでいます。壁紙やインテリア製品はもちろん、眼鏡や造花・人口観葉樹、スーツなど生活のあらゆるシーンで「V-CAT」は効果を発揮。病院や介護施設、食品工場など高度な抗菌環境が必要とされる空間でもこの技術は活かされます。「V-CAT」を付加した繊維が医療ユニフォームとして採用された例もあります。
自動車のインテリアにも展開 グループのリソースを商品化する
シックハウス対策として厚生労働省では、一般住居のホルムアルデヒドの濃度を0.08ppm以下に定めています。自動車業界でも車室内の環境を改善する努力が進められており、そのための方法の一つとして「V-CAT」を自動車のインテリアにも付加しようと現在、研究・開発を進めています。豊田中央研究所は、光触媒以外にも多くの技術特許(知的財産)を保有しています。そうした知的財産のうち生活産業分野で事業化、商品化できそうなものを現在検討中。いわば、第2、第3の光触媒を探しているといったところでしょう。今後ともグループのリソースを最大限に活かした事業の展開が期待できそうです。
■V-CATのしくみ
※可視光応答型光触媒は、紫外線のみならず波長520nm以下の可視光にも高い触媒活性を発揮します。
「トヨタグループ株式ファンド」に係るご留意事項・手数料については 「 商品のご案内」をご確認ください。
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