株式投資には保有しているだけで得られる「配当」と呼ばれる利益があります。株式の基本は「値上がり益」を手にすることですが、配当益をねらうのも立派な投資戦略です。世界中の配当株にフォーカスした『フィデリティ・ワールド好配当株・ファンド』を運用するフィデリティ投信に、配当に着目した投資についてお伺いしました。(2006年1月号 掲載)
【写真】「海外には魅力的な配当利回りを示す企業が少なくない」と話すフィデリティ投信マーケティング部の青木康さん。
配当ねらいなら海外へ投資
豪州の配当利回りは日本の約4倍
「配当」を重視した投資がいま、話題を呼んでいます。理由のひとつとして、多くの国内企業が高収益体質に転換したことが挙げられるでしょう。過去最高益を記録する企業が増えたため、企業が投資家に対して定期的に支払う「利益の分け前」である配当も増加し、より多くの方が配当に注目しています。
フィデリティ投信マーケティング部の青木康さんは「配当をねらった投資をするなら、日本だけでなく海外にも目を向けましょう」とアドバイスします。株価に対する配当金の割合を示す「配当利回り」の水準を世界市場で比較すると、日本市場は0.96%であるのに対し、英国は3.44%、オーストラリアは3.82%にも上ります(図1)。これはつまり、平均的な日本株に10万円投資した場合の配当は年間で1,000円にも満たない一方、オーストラリア株なら4,000円近い配当を得られる可能性がある、ということ。海外の配当利回りが一様に高いのは「株主還元の姿勢が企業に定着しているから」(青木さん)といわれています。
1979年末に世界の株式をまんべんなく購入した場合、2005年には配当抜きの累積値で4.4 倍になります(図2)。ところが、毎年支払われる配当金を再投資しつづけた場合は、何と投資資金は8.7倍にも膨れ上がり、「中長期で大きな差につながります」(青木さん)。世界の株式の配当収益が、いかに大きいかご理解いただけたでしょうか。
世界の配当株にバランスよく投資する
フィデリティ投信の新しい投資信託
魅力ある高配当株を探し出すにはどうしたらいいのでしょうか。実は配当利回りが高い株式なら、会社四季報や株式検索サービスを利用すれば見つけることは簡単です。ところが、「高い配当を出していても、株価の下落リスクが高かったり、倒産してしまう企業もあります」(青木さん)。だからこそ、経営者がきちんとした成長シナリオをもち、株主へ目が向いた企業を厳しく選別することが何より大事なのです。
フィデリティ投信の「フィデリティ・ワールド好配当株・ファンド」は、世界の高配当株に投資する投資信託。世界に散在する500名以上のアナリストや運用担当者が1社1社丁寧に企業訪問を行うことで、高い配当を維持し、さらに増やしていくポテンシャルのある企業を見つけ出します。また、米国、英国(欧州)、アジア・パシフィック、オーストラリア、そして日本にバランスよく分散して投資するので、リスクを低く抑える効果も期待できます。さらに年4回、分配金が支払われるのもうれしい仕組み。
青木さんはこの投資信託について「日本だけでなく世界に投資し、利回りも取って基準価額の上昇もねらう。定期的に分配金も支払う。ある意味で、とても『欲張りな』投資信託。ぜひ長期投資をしてほしい」と説明します。3カ月に一度支払われる分配金を再投資すれば、複利効果が期待でき、長期投資の醍醐味がさらに実感できるでしょう。