そうだったのか!中国経済 〜経済構造改革の背景と展望〜中国政府は「外需主導の経済発展から内需主導の経済発展へ」の転換を発表。2008年11月に発表した4兆元の景気刺激策等の効果も徐々に現れ、外需の落ち込みを内需の拡大でカバーする構造となっています。 ![]() ![]() ![]() |
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| 地 域 | 1人当り 名目GDP |
名目GDP |
|---|---|---|
| 1位 上海市 | 66,367元 | 1兆2,189億元 |
| 2位 北京市 | 58,204元 | 9,353億元 |
| 3位 天津市 | 46,122元 | 5,050億元 |
| 4位 浙江省 | 37,411元 | 1兆8,780億元 |
| 5位 江蘇省 | 33,928元 | 2兆5,741億元 |
| 6位 広東省 | 33,151元 | 3兆1,084億元 |
| 7位 山東省 | 27,807元 | 2兆5,966億元 |
| 8位 福建省 | 25,908元 | 9,249億元 |
| 9位 遼寧省 | 25,729元 | 1兆1,024億元 |
| 10位 内蒙古自治区 | 25,393元 | 6,091億元 |
| 地 域 | 1人当り 名目GDP |
名目GDP |
|---|---|---|
| 1位 貴州省 | 6,915元 | 2,742億元 |
| 2位 甘粛省 | 10,346元 | 2,702億元 |
| 3位 雲南省 | 10,540元 | 4,741億元 |
| 4位 安徽省 | 12,045元 | 7,364億元 |
| 5位 チベット自治区 | 12,109元 | 342億元 |
| 6位 広西自治区 | 12,555元 | 5,956億元 |
| 7位 江西省 | 12,633元 | 5,500億元 |
| 8位 四川省 | 12,893元 | 1兆505億元 |
| 9位 青海省 | 14,257元 | 784億元 |
| 10位 湖南省 | 14,492元 | 9,200億元 |
出所:フォルティス・アセットマネジメントのデータをもとにトヨタFS証券作成

このような地域経済格差の拡大が、西部地域の優先的開発を促すこととなった主な要因であり、1999年6月に江沢民国家主席が発表した基本方針を基に、2000年3月の全国人民代表大会において、西部大開発が国家プロジェクトとして正式に決定されました。
これにより、中国政府は経済政策の軸足を沿岸部から内陸部へ移し始めています。


・「青蔵鉄路」青海省西寧とチベット自治区のラサを結ぶ鉄道の建設で、総距離1,963km
・総距離35万kmの道路を建設・整備
・主要な国際線空港の拡張、国内線専用空港の新規建設・拡張
・水路を整備し、近代的な河川運輸システムの構築
・「西気東輸」新彊ウイグル自治区のタリム盆地と上海を結ぶ天然ガスパイプライン建設で、パイプラインの総距離は約4,200km
・「西電東送」西南地区の豊富な水資源・石炭資源を用いて発電し東部沿海地域へ送電する
| 科学技術・教育の発展 | 西部地域の教育関連予算の増加 |
|---|---|
| 生態環境保護の強化 | 政府が農民に対して食料、現金、造林用の種苗を補助 |
| 農業基盤の強化 | 無償援助資金、低利ローンなどを通じた貧困対策。農業の高度化、商品作物への転作、農業の会社化による生産規模拡大などの支援策 |
| 産業構造調整 | WTO加盟により、関税率の引き下げ、外資企業に対する規制緩和、法制面の透明性向上など |

2008年9月に発したリーマン・ブラザーズ社の経営破綻により金融危機が世界的な広がりを見せて、世界経済が急速に悪化しました。こうした中で、中国政府は急遽、これまでの引き締め政策を転換しました。
実際には中国の輸出も急速に鈍化し、輸出企業の多い沿岸部を中心に雇用情勢が悪化しました。


「景気過熱懸念」から「景気失速懸念」へ短期的に見方が大きく振れたことにより、中国は内需拡大を軸とした4兆人民元(約56兆円)の景気刺激策をいち早く打ち出しました。


| 年月 | 主な内容 |
|---|---|
| 2008年11月 | 4兆元の大型景気刺激策等を発表 |
| 2009年2月 | 「家電下郷」「汽車下郷」など農村部の家電・自動車の購入補助をスタート |
| 2009年3月 | 大型景気刺激策の一部見直し。主要10大産業刺激策を打ち出し。 |
| 2009年6月 | 都市部も対象に自動車・家電の買換え(以旧換新)政策の実施 |

2008年11月9日に中国政府は内需拡大を通じて景気の下支えとして2年間で4兆元(約55.8兆円)の景気刺激策を発表しました。景気刺激策は主にインフラ関連が約8割を占めており、2009年のGDPを1.8%押し上げる見通しとなっています。


| 景気刺激策 | 規 模 | 比 率 | |
|---|---|---|---|
| 中低所得者層向け等の住宅建設 | 4,000億元 | (5.58兆円) | 10% |
| 農村インフラ整備(電力・灌漑施設(水路等)) | 3,700億元 | (5.16兆円) | 9% |
| 交通網整備(鉄道、空港、高速道路) | 1兆5,000億元 | (20.94兆円) | 38% |
| 医療、衛生、教育事業 | 1,500億元 | (2.09兆円) | 4% |
| 省エネ・環境対策の強化 | 2,100億元 | (2.93兆円) | 5% |
| 産業構造高度化支援 | 3,700億元 | (5.16兆円) | 9% |
| 四川大地震被災地区の復興事業 | 1兆元 | (13.96兆円) | 25% |
その他、住民収入支援/税制改革に伴う企業負担の軽減/貸出総量規制の撤廃など
2009年5月31日現在:1元=13.96円にて計算

また、中国の各省は中央政府の4兆元の政策発表に追随して、18兆元(約251兆円)にも上る交通インフラを中心とした景気刺激策を発表しました。
| 都市部 | 内陸部 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 上海市 | 5,000億元 | 遼寧省 | 1兆3,000億元 | 吉林省 | 4,000億元 |
| 北京市 | 1,200億元 | 広東省 | 2兆3,700億元 | 安徽省 | 3,890億元 |
| 海南省 | 2,070億元 | 江蘇省 | 6,500億元 | 重慶市 | 1兆3,000億元 |
| 浙江省 | 3,500億元 | 山東省 | 8,000億元 | 雲南省 | 3兆元 |
| 河北省 | 5,889億元 | 福建省 | 3,400億元 | 湖南省 | 1,200億元 |
※ 中央政府の政策と地方政府の政策は一部重複される可能性があります。
※ 2009年5月31日現在:1元=13.96円にて計算
社会インフラ関連投資を中心とした需要面の景気刺激策と併せて、中国政府は供給面の対策として主要10大産業(鉄鋼、自動車、繊維、設備、造船、電子機器/IT、軽工業、石油化学、金属、運搬)の調整振興計画を、2009〜2011年にかけての3年間で策定しています。中国政府はこの産業刺激策において、企業同士の合併を推進することで業界再編を促し、日本のトヨタ自動車やソニーのような国際競争力のある企業を育成させようとしています。
また、今回の計画は、第12次5ヵ年計画(2011〜2015年が対象)の内容が前倒しで盛り込まれているという見方があります。つまり、金融危機の影響により、今後3ヵ年(2009〜2011年)を対象とする新たな産業政策の策定が急遽必要となり、次の5ヵ年計画に備えて検討されていた内容が今回の計画に反映されていると考えます。
| 主要10大産業 | 産業刺激策 |
|---|---|
| 自動車 | [2009年1月14日] 1,600cc以下の小型車の間接税廃止、100億元を技術革新の予算計上。 |
| 鉄鋼 | [2008年11月14日] 高額製品の輸出を奨励、老朽化した設備の廃棄、M&Aを推進。 |
| 繊維 | [2009年2月4日] 繊維製品の輸出に対するリベートを14%から15%まで引き上げ。 |
| 設備 | [2009年2月4日] 主要企業に対して合併・再生を奨励。 |
| 石油化学 | [2009年2月19日] 40の重要なプロジェクトを承認、2011年までに1.75兆元規模のプロジェクトを計画。 |
| 軽工業 | [2009年2月19日] 紙・家電製品・プラスチック・その他の主要セクターでの技術向上の加速化を奨励。 |
| 電子機器/IT | [2009年2月18日] 集積回路の改良、3G移動通信、デジタルテレビ、次世代インターネットへの援助。 |
| 造船 | [2009年2月12日] 造船会社への金融、税制政策の優遇。 |
| 金属 | [2009年2月25日] 輸出入課税の調整、M&Aの促進。 |
| 運搬 | [2009年2月25日] 農業地域、地方に対する生活必需品運搬の援助および製造業のアウトソースを奨励。 |

農村住民が中国政府指定の家電製品を購入した場合、購入金額の13%を補助する政策。2009年2月1日からは当初3種類だった対象品目を9種類に拡大し中国全土で施行。販売上位メーカーの大部分を中国地場企業(ハイアール社等)が占め、中国国内の内需産業拡大に一役買っている。
| 対象者 | 農村住民に限る | |
|---|---|---|
| 対象品目 | カラーテレビ、冷蔵庫(冷凍庫を含む)、携帯電話、洗濯機、エアコン、温水器、パソコン、電子レンジ、電磁調理器 | |
| 補助 | 中国政府指定の家電製品を購入した場合、購入金額の13%を補助 | |
| 補助対象台数 | 1世帯あたり2台ずつ | |
| 実施期限 | 2011年11月末まで | 山東省、(青島市)、河南省、四川省 |
| 2012年11月末まで | 内モンゴル自治区、遼寧省、(大連市)、黒龍江省、安徽省、湖北省、湖南省、広西チワン自治区、重慶市、陝西省 | |
| 2013年1月末まで | 吉林省、新疆ウイグル自治区、新疆生産建設兵団、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区、チベット自治区、北京市、天津市、河北省、山西省、上海市、江蘇省、浙江省、(寧波市)、福建省、(アモイ市)、海南省、江西省、広東省、(深セン市)、雲南省、貴州省 | |
農村部での自動車購入に対する補助金を支給する政策。
農民が排気量1300cc以下のワゴン車を購入する場合、あるいはオート三輪または低速トラックを廃車して軽量型トラックへ買い替える場合、一度限りの補助金を供与する。
消費者の購入ニーズが各地域で異なることから、中国東北地域など寒冷地の地方政府は小型自動車の普及策(「汽車下郷政策」)に注力。
| 対象者 | 農村住民に限る |
|---|---|
| 軽トラック 小型トラック 小型自動車 |
販売金額の10%または5,000元を補助。 オート三輪または低速トラックを廃車の場合、廃棄費+最大3,000元を補助。 |
| オートバイ | 販売金額の13%または650元を補助。 |
| 期間 | 2009年12月31日迄(オートバイ2013年1月31日迄) |
| 補助対象台数 | 1世帯あたり1台(オートバイは2台) |

中国政府は2009年5月20日に農村地域を対象とした家電下郷政策に加え、都市部における消費促進策として「以旧換新」政策を発表。2009年6月1日〜2010年5月31日の期間に、主に沿岸部の消費水準が比較的高い地域をモデル地域(*)として実施。
| 対象製品 | テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、パソコン |
|---|---|
| 補助 | 原則、新たな家電販売価格の10%を補助(限度額あり) 補助対象の古い家電の回収と解体処理企業への輸送費補助(一定額) |
| 対象製品 | 排ガス基準を満たしていない自動車 一定の使用年限を越える中小型トラック・旅客車 |
|---|---|
| 補助金額 | 車両購入税を超えない範囲で、最大6,000元を補助 |
(*)北京市、上海市、天津市、江蘇省、浙江省、山東省、広東省の8省・直轄市および福建省福州市
2009年5月20日に農村地域を対象とした省エネ性能に優れた家電、省エネ・エコカーの消費を促進するため「節能恵民工程(省エネ製品販売促進キャンペーン)」政策を2009年6月1日〜2009年12月末の期間に実施。国家発展改革委員会は、同政策を通じ、年間4,000〜5,000億元の消費浮揚効果が期待できると試算。
| 対象製品 | エアコンを含む10種類の家電製品、高性能照明、省エネ・エコカー |
|---|---|
| 補助 | 中央政府が製品ごとに設定した補助金を各メーカーに支給し、 メーカーは補助金分を差し引いた価格で消費者に販売 |

様々な景気刺激策の効果により内需は徐々に回復しつつありますが、この景気刺激策解消の時期を探る上で、「GDP成長率」・「インフレ率」・「輸出」の3点に注目する必要があると考えます。
まず、GDP成長率や輸出は前述の通り、外需の落込みを内需によりカバーするという経済成長路線への転換や、世界経済の底打ちによる外需の緩やかな回復により、年率8%近い成長は達成できるものと思われます。
インフレ率については、下記グラフの通りCPI(消費者物価指数)が09年2月以降6ヶ月連続で前年同期比を下回っていることから、当面インフレは懸念材料にはならないと考えられるため、景気刺激策の解消は行われないと見られています。但し、輸出が予想以上に上ぶれた場合等、景気に過熱感が出始めるとインフレとなる可能性があるため、今後中国政府の対応策を注視する必要があるものと思われます。


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| 積立単位 | 1万円以上1,000円単位 | 5,000円以上1,000円単位 | ||||||||||||||||||
| 申込手数料(買付) |
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| 信託報酬 | 純資産総額に対して年率0.8715%(税込) +0.21%(税込)〜0.995%(非課税) |
純資産総額に対して、年率1.89% | ||||||||||||||||||
| 信託財産 留保額 |
基準価額に対して0.3% | なし | ||||||||||||||||||
| 特徴 | 中国のQFII(適格国外機関投資家)制度を活用し人民元建て中国A株の他、流動性の高いB株市場・H株市場・レッドチップ株市場の上場銘柄を投資対象銘柄とし、様々な観点から中国企業への投資を行います。原則として為替ヘッジは行いません。 | 中華人民共和国の証券取引所(香港・上海・深セン)に上場している株式を主要投資対象とします。ファンドの運用はHSBCグループの香港を拠点とする中国株式運用チームが担当します。原則為替ヘッジは行いません。 |
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クローズド期間中は原則としてご換金の請求を受付けることができません。