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3ヶ月ごとにお客様にお送りする情報発信紙「トヨタFS証券News」。
過去のバックナンバーから、注目の記事をインターネットでご紹介します。
 

「資産運用は防災訓練と一緒 日頃の練習がいざというとき役立つ」
今回「Talk Session」にお招きしたのは、「年収300万円時代」を予見し、テレビや雑誌などでもおなじみの経済アナリスト、森永卓郎さんです。依然としてデフレ経済が続くなか、自分の資産を守るためにいましておくべきこととは? 年収300万円時代の資産運用についてお伺いしました。(2005年4月号 掲載)

まずは生活費の3年分を貯める
森永 卓郎氏
1957年生まれ。東京大学経済学部を卒業後、日本専売公社に入社。日本経済研究センター、経済企画庁などを経て、現在はUFJ総合研究所の経済・社会政策部主席研究員。経済アナリストとしてテレビ・ラジオの出演、執筆、講演活動に多忙な日々を送る。

藤井 私たちトヨタFS証券には、特別なお金持ちの方ではなく、いわば日本のミドル層の財産づくりをお手伝いするというのが経営理念としてあります。森永さんは以前に著書のなかで日本人が今後、一握りの大金持ちとそうでない人たちとで二極化するということを予見されていました。ミドル層は今後、どうなっていくのでしょうか。

森永 2年ほど前に「年収300万円時代の到来」をテーマにいくつか本を執筆しました。「年収300万円」というと少なく感じる人も多いでしょうが、十分暮らしていけます。ほぼすべての家庭でテレビや冷蔵庫、洗濯機といった主要耐久消費財を所有することができ、7割の家庭が自動車を持っています。工夫次第で何とでもできる世帯といえるでしょう。

藤井 いわば年収300万円台からが日本のミドル層と位置づけることができますね。

森永 日本人の多くが年収300万円台になると予測したわけですが、少し甘かった。私の友人にもたくさんいるのですが、いま年収100万円台という人たちが急増しています。厚生労働省の調査によると、1999年では28%だったアルバイトやパートといった非正社員の割合が、2003年には35%にまで増加したのです。彼らの大半は年収100万円台。これは小泉内閣以前と以後に分けることができます。年収300万円台、つまりミドル層に留まることさえ困難な世の中になっているのです。

藤井 片や老後の生活費の糧ともいえる年金制度の崩壊も心配されています。

森永 昨年度の年金制度改正で20年間にわたってトータルで17%年金の支給額が減ることが決まりました。単に年金制度の破綻を先送りするに過ぎないという批判がありますが、それは違う。少子化が進もうが平均寿命が延びようが年金原資として入ってくるお金が減れば、国はその分給付を減らすだけ。破綻するのは年金制度ではなく私たちの老後なのです。さすがに国がここまでひどいことをするとは思っていなかったのですが・・・。年金が100万円台になると、農村に移住して畑や田んぼを耕し、タンパク源としてイノシシや交通事故に遭った鹿をたまに食べるといった生活をするしかありません(笑)。そんな生活できます?

藤井 私には無理です(笑)。

森永 ですよね。もし都会である程度の暮らしがしたければ、現役世代のうちにお金を貯めることが絶対条件。まずは生活費の3年分を目安にしてください。


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